読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

読書

今更ながら四畳半神話体系(森見登美彦作)を読みました。
冴えない男子大学3年生がいかにも大学生らしい堕落した生活をしており、このように堕落した生活になったのは入ったサークルがわるい&親友!?悪友!?の小津のせいだと嘆いていました。違うサークルに所属し、小津と知り合いにさえならなかったら薔薇色のキャンパスライフを送れていたのに、、と。

しかし、実際はこの大学生はどのサークルに入ってもろくな大学生活を送ることはありませんでした。というのも、この小説は4部構成になっており、一部では映画サークルに、2部ではサークルに入らず、3部ではソフトボールサークルに、4部では図書館警察に入った場合のしゅじんこうの日常を描いており、どの日常も堕落した日常であったからです。

この小説に出てくる登場人物、樋口師匠の言葉「可能性という言葉を無限定に使ってはいけない。我々という存在を規定するのは、我々が持つ可能性ではなく、我々が持つ不可能性である」がキャンパスライフに意味を求めて不可能性の連鎖にズブズブはまり込んで行く主人公と、不可能を可能に変えて活躍する小津を
象徴していると思った。